MBAが終わって、帰国がして、気がついたら1ヶ月以上が経っていた。カナダ留学の経験から知ってはいたものの、やはり根は日本人なので、帰ってからの適応力は驚くほど早い。違和感なんて、3日ほどで消えてしまった。もうアメリカは懐かしく思い返すくらいになった。仕事もさらっと始まって、基礎戦闘力が落ちているということは多少あるものの、「ああこういう感じだったな」と驚くほど簡単に順応している自分に若干笑えた。
留学で何を学んだのか、という質問は、やっぱりくどいくらい聞かれて(悪気なんてもちろんなく、単純に興味があるんだと思う)、その度に少し微妙な苦笑いになってしまうは、「これ」という綺麗に切り出されたものがないんだと思う。ただそれが確かにあって、生活の節々に思い出したように顔をだす、という感じで、それは聞かれてすっと答えられるものではないんだろうなあと思う。
例えば、昔では年配の人に若干気後れしたり、ぴりぴりする人に怯えることがあったが、今は少し冷静な目線で、人として彼彼女たちに接することができる。仕事の外に世界をもっともっと求めている自分に気がつく。知識に乾いている自分に気がつく。時に批判的に、特に長い目で、物事をみる癖が付いている自分に気がつく。それは2年現実世界から離れたからそうなったのか、年齢がそうさせるのか、アメリカという国がそうさせたのか、はっきりとはわからないけど、きっとこういった理由が少しずつ混ざり合って、染み込んで来たんだろうと思åいたい。
少しのことでへこたれることのない、おおらかで、余裕があって、嫌われることを恐れない芯の強い女性になりたい。反省はしても、悩まない、くよくよしない。背伸びをしているうちに、それが自分になるように。できたことは、しっかりと自分を褒めて、毎日を丁寧に生きていきたい。
人生はそれだけで贈り物である、とは留学中にふとしたきっかけで気がついたこと。今日が最後でも後悔しない、小さい幸せに感謝できる女性になろう。