時が過ぎるのは早いとはまさにこのことで。気がつけば授業が始まり、アメリカに来てから一ヶ月が過ぎていた。素直に感想を述べると手放しで楽しい。毎日違うことを学んでいるし、自分に対して割く時間は圧倒的に増えた。私の留学が普通と少し違う部分をいうと、やはりカナダと比較することだろうか。どちらも純じゃぱとしての留学で、圧倒的な差を感じている。こういった感覚は時間が経つと薄れてしまうものだから、早めに書き留めておくことに決めた
*人の忍耐性の違い
とにかく、少なくともうわべだけは確実に温かい。町の人も、学校の人も、私の発言に対して非常に真摯に向き合ってくれる。カナダではほぼ感じたことがなかった感覚。。もはや自分以外は全部敵とまで思うに至ったほど、カナダでは非常に排他的な気分を味わった。おそらくカナダのモントリオールという、非常に特殊な環境でフランス語が話せないという、まさに一面敵だらけの場所と、様々な国からの移民を受け入れ、人種のサラダボールとまで言われた場所との差だろうか
*スタート地点の違い
以前カナダでは突然やってきた留学生だった。すでに数年かけて確立された人間関係に自分の場所を見つけるのは大きな苦労を伴うものだった。しかし、今は違う。皆が同じスタートラインに立って、自分の居場所を見つけようとしている、そういった意味で、疎外感を感じにくい環境が整っているのかもしれない
*プレゼンスの違い
こればかりは会社に感謝しなければいけないかもしれない。以前のカナダ留学の際は「よく分からない日本人」だった。そこに対する差別も手伝って、私の言うことに興味を持つ人は非常に少なかった。その中で価値を少しずつ作っていって、なんとか自分の立ち位置を確立するという、流血に近いプロセスが必要だった。一方今は、こちらで名の通った企業で経験を積んでいて、「期待値」が上がっている分、非常にスムーズに会話を始めることができる。加えて、いつの間にか伸びていた英語が手伝って、自身をもって前を向いて自分の立ち位置を示せるようになっていた。
とはいうものの、カナダで人生初の大きな背伸びをしたことが、毎日生きているとひしひし感じる。グループワークにしても、発言を求められても、そのエネルギーになっているのはカナダでの辛い経験から得たものだと思っている。カナダでは、まずグループに入れてもらえなかったっけな。。。とか、課題がむちゃぶりで辛すぎてトイレで泣いたっけ。。。とか。でもそれを流血しながら乗り越えて、最後は胸を張って帰ってきた経験があるからこそ、今以前に増して前を向いている
あとは、ここからもう一度大きなジャンプをしなければいけない。環境が整っているからこそ、背伸びしやすい環境にあるはずなんだから
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