メンツを保つという話です。そして、アメリカで学ぶことになるとは。。。笑いが止まりません。
前の仕事では、正しいと思ったことを言うのは正しかった。それがどの職位の人だろうと、クライアントのバリューにつながるなら、正当化される文化だったように思う。例えば、パートナーがクライアントプレゼンで間違ったことを言ったり、議論自体がちょっとおかしい方向に行っていると思えば、アナリストがステップインすることは普通にあったし、それ自体は感謝されることだった。
一方それを当たり前だと思ってたことは。。認めないといけない。頭ではそうでないと思ってても、「いや、でも正しいことやってるしな」という感覚が身体のどこかにあったんだろう
学校のプロジェクトでのクライアントミーティング(電話)で、クライアントが明らかに追いついてない(=時間をとって資料を眺めたい)雰囲気を出しているのを感じた。一方、チームメートのプレゼンターは細かい分析の設計の説明をしだしたので、クライアントの不安感マックス。私はらはら。。思わず、「すいません、ちょっと一瞬ステップバックしたいんですけど、なんか気になることとか、教えていただけますか。全体的なことでもいいし、分かりにく分析のことでもいいし。この資料に基づいて今後チームが動くつもりなので、しっかりあなたと議論したいと思ってるんです。。。」と突っ込んだ。
クライアントはそこで時間をとって資料を見て、気になる所を突っ込んでくれたのでそれは良かった。自分としては、結果としてクライアントの納得のいく合意にたどり着いたので、「やってやった」達成感もあった
しかし、後日のフィードバックセッションで面白いラーニングがあった。私がもらったフィードバックは、「ミュートボタンを使え」だった。プレゼンターの言い分としては、自分も一旦立ち止まって話すつもりだったし、もしそういうコミュニケーションをしたいなら、コールをミュートして私(プレゼンター)に伝えて欲しかった。ということだ。
ふむ
なるほどなーという感じだった。私の古い価値観なら、それ誰が言っても一緒じゃん。むしろ絶対ここでコミュニケートされるべきと思うなら、なおさら誰がいうかよりも、いついうかが大事やん、よな。ただ、おそらく「ステップバックして」という一言が、彼女の自尊心とメンツを傷つけた可能性が高い、というのが今の段階での大きな仮説だ。よくよく彼女の働き方を見ていると、彼女は小規模の会社ながら前職でマネジャーまで行っているので、チームをマネージする、ことに対する自信がある。そこに、「いやお前全体感ないで」というメッセージが垣間見れるようなコミュニケーションをすれば、反発されるのは当たり前よな
おそらく圧倒的に私がここから学ばなければいけないのは「ミュートボタンの使い方」ではなくて「言い方」。だれかの仕事を取った、という印象を与えずに、価値を出さなければいけない。そしてそれに、今までで一番慎重にならなければいけない。チームメンバーが多方面で才能があるのはわかっているし、みんなスマートなので、彼らのやる気と才能を削らずにバリューを出す方法を考えないといけない。そして、型にはまったコンサルティングのやり方では、きっとそれはできない気がしてきた