2017年3月18日土曜日

異常に排他的日本人

「日本人の統一性は異常である」

日本についてMBAの授業で聞くのは稀なことではない。多くの場合は、日本の高度経済成長の要因と、現在の停滞の原因という文脈で聞くことがほとんどである。なので話自体はあんまり盛り上がる感じではなく(あくまでも日本人として)、なんだかすみませんねえという感じで話を聞くことがほとんどである。

そんな中、Business & Public Policyで、またまた似たような文脈で日本が取り上げられた。もはや「はいはい」という感じで聞いていたが、一つ教授が言及した「日本の異常な統一性」に関しては、なるほどなあと思うところがあった。それに関して聞いたのは今回が初めてではないんだけど

教授は日本で仕事をした経験があり、そんな中「排他的」な日本人に驚いたという。外国人に対する扱いは結構ひどいし(アメリカみたいに露骨に差別されるというよりは、どう扱っていいのか分からないので関わりたくないという反応が正しいと思うが)や、「我々日本人」という表現を良く使う、のだそうな。教授は「我々日本人ってなんじゃー!?」と突っ込みを入れていた

アメリカやヨーロッパとの比較にすると、なるほど尚更そうだと思う。日本は島国なので物理的に人種の交配が起こりにくかったし、戦後の一時期を除いて他国に占領されたことのない国である。加えて、戦後の政府の施策やそれに伴った高度経済成長が、「我々日本人」というプライド、今では少し奇妙にすら感じる一体感を生み出していった。一つの言葉を話し、人と違うことに異常に拒否反応を示すあたりも、そういった一体感の側面といえる。ある程度「日本人的な考え方」を私ですら話すことができるのは、ある程度の固定観念にまとめられる何かがあるからなんだろう。これは、きっとアメリカではできないだろうな。一つにまるっとまとめられたら、バークレーあたりがデモを起こすに違いない。

そんな一体感に対して誇らしく思う反面、窮屈に思うのはきっと若い人には多いんだろう。戦後の経済成長のエンジンの一つが今停滞感を生んでいるからこそ、アメリカで感じる「みんな違ってみんな良い」という考えに少し憧れる。隣の田んぼ(日本的)は青いということかもしれないんだけど






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