2016年7月15日金曜日

砂漠の上のアイス

こんなものか

という偉そうなことを思っている。いろんな人にしばき回されそうであるが、インターンが残り一ヶ月を迎え、圧倒的に感じ始めた物足りなさ。。をここに吐露しておくことにした

何が原因かはわかっている。上司の目線が低いんだ。以前話した、「結局何のためにこれをしているのか」という目線を持っている人が、この会社には圧倒的に少ない。私の直属の上司も全く例にもれず、そういった感じだ。毎回、「いや、そのやり方だとそもそも意味ないんじゃないでしょうか。。。」という話をこちらから持ち出す必要がある。それはそれで良い経験なのかもしれないけど、その後襲う、とてつもない焦燥感。「こんなことに時間使ってて良いのか」という焦りだ。

例えば、私は今会社の人員予測モデルを作っている。来年どれくらい人が入ってきそうなのか、どれくらいいなくなりそうなのか。。。もちろん予測と実際には差があるのだが、予測があって初めて、なぜ差ができたのか、という話ができる。なぜ米国で予測と大きくぶれたのか、なぜアフリカの特定の国で予測より大幅に離職が続いているのか、、、そこに紐づくアクションや、起こるべき議論のベースになる予定である。一方で私の上司は、モデルの精度を上げることに非常に敏感で(それ自体は間違ってない)、一年予測が実際を大きく下回った年に、「この年だけ一律で予測を引き下げてはどうか」という提案をしてきた。ここまで前振りを話せば、「いやいや。。。ちょっと待てや」と誰しもがなるはずである。予測が大きく下回ったこと自体が重大な事実であり議論すべきなのであって、予測を修正して実際に近づけては意味がない。結局、何がしたかったのかを忘れている。そして、こう言った議論があちらこちらで頻繁に起こる。


ただ、一つ二つ上のポジションの人々は、高い経営者の視点をもちろん持っている。話していてとっても面白い。「あ」と気づかされる瞬間があったり、納得する瞬間があるたびに、この感覚がとっても好きだと思い出す。「今日は良い日やったな」と思う日は、やっぱりはっきりとした学びがあった日であることが多いからだ。学び、というのは目線を引き上げてもらうたびに起こると個人的に思っていて、だからこそ「誰と働くのか」が私にとっては本当に大切だ。ただ、そんな彼らと直接仕事ができるようになるには、この会社ではとてつもなく遠い。少なくとも5−8年待たなければいけないだろう。そんなに、正直待てない。砂漠の上のアイスである

加えて、人を育てる、という考え方があまりこの会社にはない。各々が得意なことを、各々がやっている感じだ。それでもなんとなく回っているのは、市場での存在感が大きいから。人さえ突っ込んでおけば、とりあえずお金が儲かるんだ。だから、とりあえずいっぱい採用する。採用して、とりあえず働かせる。「忙しいから、メールで」って、それ自体は間違ってないけど、メールでできる内容と、実際会うべき内容との境目が、かなりいけてない場合が多い。コーチングとか、次のプロジェクトの話とか、メールでしちゃダメだよ

そんなことに気がついた瞬間に、突如「どうしよう」という不安と苛立ちに襲われた。仮説的に今後の将来を決めようと思って足を突っ込んだ「アメリカの会社」。今少なくとも、ここにいたら腐るやろうなと思っている。福利厚生とか、ワークライフバランスとか、とっても良い、典型的な大企業。でも、自分は多分成長しないだろうな、って分かった。それでもいい、家庭と仕事を両立できるこになるねん、とするのか、どうなのか。外の世界ってみんなこんな感じなんだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿