あっという間に始まりました期末試験。
特に一年生の前期はさらに2パートに分かれていて、1教科7週間という短さ。あっという間に期末までたどり着いてしまった。前期はこうやって、ビジネスの基礎に関してぐわっと勉強する。しかも、そこに中間テストとグループプロジェクトまで入れるんだから、変態的に忙しかった。でもその内容の濃さってすごかった。
例えば、仮にも経済学部出身やけど、経済に関して何にも知らんかったな、と感じた。特にここで履修したミクロ経済は私の物の見方を変えてくれた。その中でも「sunk cost should not affect your decision making」って、簡単やけどすごい概念やと思う。多くの場合、今まで投資したお金や時間が多いほど、それをやり遂げたいと思うし、やめるともったいないと思ってしまう。だけど、本来払ってしまった物は意思決定に影響すべきではなく、むしろ正しい価値はその時点における期待値計算によって導かれるべき、という私にとっては破壊的概念だった。(例えば、ある国が他の国と戦争する時に、すでに何人の兵士を犠牲にしたかに基づいて「引くに引けない」意思決定するのではなく、今生き残っている兵士と相手の兵士をまっとうに比較して、継続か否かの意思決定をすべき。死亡した兵士は残念ながらsunk costなので、意思決定には一ミリも影響してはいけない)どれだけ多くの企業が「引くに引けない」意思決定をしているんだろう。それに対して、私はどれほど胸を張って「それ間違ってるで」って言えるんかなあ。。
他にも、京都大学で死ぬほど勉強した統計学は、実際それをビジネスでどのように使うのかは教えてくれなかった。ここでたった7週間しか勉強しなかった統計学は、すでに「統計的観点から何が重要なのか(what is the critical question?)」「データに基づいて、どこまで確実に(自信を持って)ポジションをとるべきか」といった、実際の運用を叩き込んでくれた。いままでどれだけふわふわした議論をしてきたのかと、ちょっと恥ずかしくなるくらいに。
特にこのミクロと統計の先生は素晴らしかった。授業の質という意味ではさすが、という感じで結構満足していたけど、また先生の評価システムが結構厳しいのも、そういった質を担保するシステムなんやろうな。
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