2016年6月21日火曜日

会社の歯車になるというジレンマ:本当にトレードオフ?

インターンが2週間終わった。正確にいうと、実際の仕事をしたのは一週間強だけど。そこには、いろんな気持ちがある。

まず、前職にいろいろと感謝した。今やっている仕事で前職に助けてもらっていることをあちらこちらで感じる。まず、「こいつは多分ばかじゃない」というスタートラインに立たせてくれたのは前職の会社の名前が持つ力である。それだけで、(よっぽどあほなことを言ったら別だが)物怖じをせずに自信を持って正しいと思うことを話すことができる。実際に仕事をこなす段階になっても、やっぱりテクニカルなところや物事の進め方で引っかからないように鍛えてくれたのは前職だったろうなと思う。

一方で、やっぱり苦労することもある。それは後々記録していくことにして、やっぱりジレンマを感じるのは「これがやりたい仕事なんだっけ」だ。人材に関する仕事をしたかったので、多分いる部署は間違ってない。でも、私がやっている仕事は99%「分析」。もっと正確にいうと、分析をするためのツールを作っている。それ自体が間違っていることはない。でも、「問題」を解いている感覚はない。もちろんハイレベルには会社が抱えている問題がわかっていて、自分の仕事がそこのどこにフィットするのかも理解している。ただ、もっと解かなければいけない問題がありそうなのにそれに「触れない」モヤモヤ感。。。

「そもそも」の議論ができるのは、やっぱりコンサルティングの特権だったかもと思う。そもそも、この会社の人材の問題はなんなのか。「この仕事」がその問題を解いているのか。。。もちろん、ただのインターンがそんなところドンピシャで触らしてくれるとは思わないんだけど、やっぱり、もやもやするんだよ

それに関して言うと、「何を解いているのか」を、必ずしも全員が意識しているわけではないと感じることがある。技術系インターンをしている男性が、彼が作っているシステムの話をしてくれた。それ自体はとっても面白い技術なんだけど、「それ、なんですごいんですか?何のために使われるんですか?」って聞くと、「それは彼女の部署がやってるから、よくわかんない」と別のインターンを指差した。役割分担、という言葉があるように、それぞれの人の仕事にはスコープがある。でも、日々自分が時間を費やしていることが、何のためにあるのか、何に使われるか即答できないって、結局「何を解こうとしているのか」を意識していないってことなんじゃないだろうか。同じフロアの人の会話でさえ、たまに「言われたからやってる」と感じる会話を聞くことがある。もちろん上の階層ではそういった「そもそもの問題解決」が起きているかもしれないんだけど、そこまで待つには、あまりに長い

事業会社はあまりにも規模が大きいゆえに、一人一人は歯車の一つになりがちだ。それでもこの会社は会社の規模の割に人が少ないので、一人の裁量は大きい方なんだ。だから、もっと一般的な会社はより歯車感があるんじゃないだろうか。それって、やっぱりちょっと辛いんじゃないだろうか


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