2016年6月1日水曜日

IBD終盤:プレゼンテーションが大ゴケする前に

IBDも残す所あと少しになりました。

3週間とかゲロ長いなと思ってたら、2週目以降はどどどーっと過ぎて行ってしまって、あっという間に終わりを迎えそうだ。ここに来て、本当に来てよかったな、と思った。学んだことは本当にプライスレスだった。最終プレゼンが上手くいかなかったら振り返りをする気力もないだろうから、今のうちに振り返りをしておこう


1)自分の強みを自覚すること
自分の「強さ」を実感するのは、良くも悪くも比較による所が多い。そして、違う種類の人々と長くみっちり働くことで、自分の強い部分がどこなのかを実感することができた。大きくは、コンサルティング歩兵基本装備である「クライアントが何を欲しているか考えて一歩引いてみること」「一つ一つの作業を迅速にやり遂げること」。

いやそれ、誰が喜ぶの?という問いを何度もした。私がクライアントだったら、という口上で始めたことが何度もあった。始めはうっとおしいヤツと思われたらいややなーなんて思いながらだったが、それ一つ一つが「信用」を得てゴールに結びついて、君はどう思うの?と聞かれる回数が増えて、これは自分の強みと呼んでいいんだろうかなと思うようになった。

また、レポートを書くこと、資料を作ること、そんな当たり前のことを「アウトプットとしてちゃっちゃと出す」ことが、実は当たり前じゃなくて感謝されることなんだと知ることができた。君はロボットみたいにちゃかちゃかパワーポイントつくるねって冗談言われたこともあったけど

2)コンサルティングのバリューを、コンサルティングでないやり方で提供すること
自分が非常に速いペースの世界から来たことを思い知った。一つ一つのチームの作業が「遅い」。それに対してイライラする自分。なぜレポート2枚書くのにそれほど時間がかかるのか。なぜ2時間かけたパワーポイントが意味不明な状態で出てくるのか。見積もった1時間に対して8時間かけてくるチームメイト。。。ただイライラのフェーズを過ぎたら、それが本来は当たり前なんだと理解した。みんな違うスキルセットを持っていて、(多少偉そうに聞こえても)自分ができることが他人もできると思っちゃいけない。自分ができないことをできるチームメイトもいるのだから。それを見越して、チームがこけないようにプラニングしないといけない。どこでだれとどれほどチェックインするのか、どこまでガイダンスを与えるべきなのか、全員の理解は揃っているのか、等、こけないために考えることは色々あって、イライラしている暇はないはずなんだ

そして、同じレベルのプロフェッショナリズムを求めてはいけない。作業が終わっていない状態でビール飲みに行ったチームメイト、自分がジョギングに行きたいためにチーム全体に謎の2時間休憩を求めてくるチームメイトにかなり切れそうになったが、そんなことで切れていたら血管がなくなってしまう。チームのモチベーションを下げずに、最終的なアウトプットにつなげるためには、自分と同じハードワーキングレベルを求めてはいけないんだ。自分ほどのワークスタミナを持っているひとは、コンサルティングの世界では普通でも一歩外に出れば多分それほどいない。それを、狭い世界にいると忘れがちになってしまう。忘れがちというのは、頭で理解していても、そうでない人に対してイラっとすること。頭で理解していても、やっぱりむずかしいんだけど

3)自信を持って言い切ること-英語と日本語の違い
日本語は「察する」言語である。主語は省略されるし、最後まで言い切らなくてもみんなだいたい意味がわかる。英語はそうじゃないんだ、と改めて強く感じた。特に難しい話になったときに、100%言い切ることの大切さを痛感した。なんでそう思うのか、どうして不安なのか、どうしてこれが気に入らないのか、賛成なのか、反対なのか、、、シンプルにかつ100%話すことで、伝わる量が逆に増えた

と考えると、当初の目的は達成できたと言っていいんじゃないだろうか。やっぱり自分はまだコンサルタントの価値観から抜け出してないな、と思うことはほぼ毎日あるし、イライラしている自分に気がつくこともあるんだけど、なんでイライラしているのか、を冷静に考えることができるようになった。一方で、自分の懐の狭さ、リーダーとなるには小さすぎる「懐」を、痛いほど感じた。それに気がついたのは、やっぱり大切なことだったんじゃないだろうか。これでプレゼンテーションが大ゴケすると、また違った感想が出る可能性があるが、今はまず大満足と言っておこう








0 件のコメント:

コメントを投稿