不安になりがちな人に対して、何かを伝えるって難しい。これは、ふとインターンが最終フェーズに入って学んだことである。
私の作ったモデルに、一部欠陥が見つかった。正確に言うと、マネジャーが渡して来たデータが間違っていたので、玉突きで不良が起こっていた(本当にやってくれた)。「お」と思って、正しいデータに直した際、どれくらいインパクトがあるのかざっくりと試算する。まあ影響なくはないが、大騒ぎするほどでもないな、という結果。かつ、長期的な運用には一切問題ないことがわかった。やれやれと胸をなでおろしつつも、やっぱ言っとくか、と電話をマネジャーに入れる。
出だしがまずかった。「こうこう理由で、欠陥が見つかったんですが、結果はxxなので、心配ないと思っています」と伝えたが「欠陥 (problem)」という言葉が非常に悪かった。かつ、安心させようと「心配ない」を繰り返したことも良くなかった。彼の不安ボルテージが「がっ」と上がったのを電話越しに感じた。「やば」となった時は手遅れ。そもそも気が小さくて、目線が低い人。目先のミスとか、偉い人に見つかったらどうしようとか、そういうことばかりきになる人なのだ。
「これじゃあ、結果なんか見せれない!」と急に全てなかったこと、つまりは海の藻屑にしようとするマネジャー。「いや、それはやりすぎや!」と踏みとどまり、順番に説明しようとする私。「じゃあこういう分析がないとだめだ!」と謎の作業を投げ返すマネジャー。私「その分析無意味」とあっさり拒否。もはやコントみたいな展開で、今思い出しても苦笑する。
なんとか落ち着けたものの、どうすればよかったのかなーと今になって振り返る。答えはない。前置き(心配不要)をするよりちゃっちゃと問題があることを伝えて、そのマインドセットで聞かせればよかったか。先にメールの一本でも入れて、心の準備をさせておけばよかったか。。。
不安になっている人(なりがちな人)に、どうやって「難しいコミュニケーション」をするのか。あまりそういう場面に立つことがなかったからこそ、自分はまだまだ未熟だなと感じた。圧倒的な安心感と、コミュニケーション能力を持った先輩を覚えている。ああいった、「多分大丈夫」という謎の安心感をどうやったら出せるようになるのか。。。自分に足りないものが見えただけでも、よかったんやろうな。
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