「MBAの授業、全然楽しくなかったんだよね」
という言葉に、一瞬「は。。」と言葉に詰まったのは言うまでもなく。
そもそも、MBAになんで行こうと思ったのか、そもそも行く意味ないんじゃないのか。みたいな質問は他人からもされるし自分でもたくさんする。そして、その都度自分なりに納得したり、苦悩したりする。
学びが多いのは、間違いない。行く意味あるのか、というと、絶対そう。でも、じゃあ何を学んだんですか、と言われると、一瞬考えてしまう。これは、行った人にしかわからない感覚かもしれない。そんな中、「MBAの授業が苦痛だった。パーティとかネットワーキングとか大嫌いだったし、授業の内容も実戦で使える実感がなかった」と言ったのは、MBA後世界で一番大きい戦略コンサルティングファームのベイエリアオフィスで働き、その後マネジャーに昇進した日本人の方だった。でも彼は MBAに来たことを後悔しているのではなく、来た意味は絶対にあった、と付け加えた。自分に関して、とてもよく知ることができた、と。
そもそもMBAに行ったことがない人や、日本の外で腰を据えて働いたことがない(もしくは働く気もない)人がMBAを否定するたびに「はいはい」と思って聞き流していた一方で、彼の言葉は、すっと胸に入ってきた。
MBAで「これができるようになった」というのは、難しい。もちろんそういう人もいるのかもしれないけど(会計とか、金融とか??でもこれ、明日から使えるイメージはあんまり湧かなかった)、どちらかというと「気づき」の部分が大きい。自分は、何に対して憤りを感じるのか、どういう価値を出したいのか、何を怖いと思うのか、何に対して偏見を持っているのか・・ たまに目を瞑ってしまいたい自分のあんまり綺麗じゃない部分に、何度も、何度も目を向けることを強要される。たまにしつこくてイライラするし、なんでもかんでも議論しなくていいやんみたいな反発心を持つこともあるが、でもその中で、前よりももっと自分について知ることができる。
苦しんで、海外に残って成功した人の言葉だから、今までで一番納得感があった。かつ、なんとなく「これでいいのか??」と思っていたMBAの総括に、「それでいいんだよ」と言ってもらった気がした。
0 件のコメント:
コメントを投稿