新しい学期が始まる前に、1週間の休みがあった。ここぞとばかりにダラダラ過ごしてしまったけど、学校の友人とSanta Cruzというリゾート地に旅行に行ってきた。「友達の友達は友達やろ」というアメリカ的発想に基づき、気がつくと女子9人の大旅行になっていた。
ワイナリーに行ったり、トレックに行ったり、海辺ではしゃいでみたり(そして友人はここでプラダのサングラスを流された)、普通の女子旅行を楽しんだ。夜はベッドにみんなで集まって、夜が更けるまでマフィア(日本では多分人狼と呼ばれているゲームかも)を繰り返し遊んで、お酒をたくさん飲んで、いっぱい話をした。なんだか、初めてこっちにきてちゃんとクラスメートと時間を気にすることなく話をしたなあ、としんみりなってみた。
アメリカにきてやっぱり感じるのはカナダでの経験と同じで、アメリカ人に対して感じるなんとなくの壁だった。それが言語からきているのか、文化的背景からきているのかはよく分からない。とにかく「本当の友達」になりにくいのだ。アメリカ人と普通に話したり笑ったりできるのに、彼らと将来自分の結婚式に呼ぶほどの友達になるのが本当に難しい。対してアジア人だったり、留学生だったりすると、その壁は圧倒的に低かったりする。多分アメリカ人も自分たちの壁の中にいるのがやっぱり落ち着いて、その心地よい壁から出るのがちょっと億劫なのかなと勝手に思ったりもする。留学生からもにたような話しを聞くから、この感覚は私だけではないんだろう。
そんなこともあったから、ここで改めて一緒に時間を過ごして、普通にその時間を楽しめている自分にちょっと安心したりもした。そんなことでにやにやしながら荷造りをしていると、一人のアメリカ人がぽつりと「本当に今回この旅行に来れてよかった」とつぶやいた。「やっと、本当の友達ができたようで安心した。普段学校ではみんな5分立ち止まってお互いに話す程度で、本当の友達を作るのが本当に難しい。こうやってきちんと自分のことを知っている人たちができると安心する」と誰にともなく話した。
うちにとっては「はあーー!」という発言だった。仰天、なんだそうだったんかー!?という感じだった。どう見たってアメリカ人はいつも余裕に見えて、壁の中の集団にきちんと自分の居場所をちゃんと見つけているようにみえた。壁の中で孤独を感じている人もいるんだ、という、新鮮な発見だった。
きっと、壁の中でそうやって感じている人多いんじゃないかな、とふと思った。そもそも壁の中に入ってない人もいるのかも。突然今まで自分が見てきた光景が新鮮に見えた。明日からは、もうちょっと積極的に声をかけてみよう。やっぱりみんな新しい環境の中で、自分の居場所を見つけようと必死なんだ。そこで第一歩声をかけるのが私でもいいような気がした。
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